施餓鬼供養に菩提寺へ

昨日は、毎年恒例になっている[盂蘭盆会・うらぼんえ](お盆)の菩提寺の施餓鬼供養の日だった。埼玉県の都幾川にある山の上の寺で、霊山院という臨済宗妙心寺派の寺である。
この寺は、標高300m程の山の上に在る寺なので、車がないとなかなか行けない。そこで、結婚したばかりの息子夫婦に車をだしてもらった。
 ついでに私の父母の菩提寺も見てもらい、墓参りもしてもらいたかったからである。この供養のことを寺では「うどん供養」と言っている。午前中に住職の法話があり、昼食をはさんで供養が行われる。この昼食に、檀家の有志たちが「うどん」を作り、それを頂く事から「うどん供養」と呼んでいる。このあと施餓鬼供養が行われ、最後に般若心経を300人ぐらいの檀家が全員で唱和する。近頃珍しい風景でもある。
 帰りに墓参を済ませ、夕食でもと思っていたら、息子たちはいったん家に戻ってからにしたいと言うことになった。

 久しぶりの猛暑日だったので、ビヤガーデンで一杯もいいねということで、我が家の近くホテル「フォレストイン昭和館」で「生き仏供養」となった。お盆は家族や親族がお互いの近況や健康を確かめ合う、日本の文化でもある。無縁社会と言われる大都市では、こうした営みが少なくなってきている。寂しいかぎりだ。