今日、人形芝居公演日

今日は人形芝居の公演日でした。
  プログラムには、座長の挨拶を載せました。
  細工は流流仕上げを御覧じろ
人形芝居「つゆくさ座」は、江戸の末期に、いまの郷地町に住んでいた俳諧宗匠である宮崎伊八(不老軒うたた)の作品(「月野廼露草双紙」)を、今に伝えたいと願って活動を続けています。
座の発端は、一九九二年、人形劇サークル「どんぐり」を中心に、公募で集まったメンバーの計一四人で「つゆくさの会」を発足させたことに始まります。しかし、途中でのアクシデントで活動を中断しました。そして、一〇年後の二〇〇二年に、この露草双紙を人形芝居にと、心残りにした人たちで人形芝居「つゆくさ座」を立ち上げました。
  今まで演じてきた芝居は、露草双紙から「きつねの恩返し」、市制五〇周年記念事業の、三幕物の人形芝居「つゆくさ物語」、大型紙芝居「昭島むかしむかし」、落語や講談の演目から「秋色桜」「竹の水仙」、そして奥多摩青梅に伝わる「ゆきおんな」伝説などです。
  これらの作品は、昭島や多摩に伝わる伝承、そして、日本の古典芸能からのオリジナル作品です。
現在は、「宇多多俳諧旅日記」として、俳諧宗匠である「宇多多」の日常を、露草双紙に出てくる世界と併せて旅日記として表現し、お伝えしようとがんばっています。
                       「つゆくさ座」座長   山粼 功