散歩とウォーキングの間

毎日一万歩を目標にウォーキングと行きたいところだが、なかなかこれが難しい。ところで、歩きながら時々思うのだが、ウォーキングと散歩はどうも違う。ウォーキングと言うとまずは、健康のためになどという目的がつくようだ。散歩となると、きままに周囲の景色や道端の草花にも心を寄せながら、そぞろ歩きと言うこともある。結果として時間がかかるが、一万歩達成と言うことになる。どうも私の場合、そのどちらでもないようだ。歩きながら周囲のあれこれに気を回す。とかいっても一定の速度で歩きもする。

 ところで、テレビの番組で「地井さんぽ」が人気だった。残念なことについこの間亡くなったのだが。地井さんは散歩の中で、絵手紙やスケッチも残している。その中でもきれいな風景や構図ということなく、道端の草花にも心を配っている。絵手紙に踏み切り傍の、レールと枕木の間の、たぶんタンポポだろうか黄色い花の絵があった。けなげに咲いている。そんなところに命の美しさを感じたのだろうか。
 道端の草花はけなげだけど、逞しさもある。この画像、道路と歩道の間のガードレール、その間のアスファルトを突き破ったのか定かではないが、自生した酔芙蓉である。朝方は白く、日が差すにつれ薄ピンクから、ピンクそして赤に近くなる。まるでお酒を飲んで酔うほどに、ほほが染まる。そんなさまを「酔芙蓉」と名づけたらしい。
この花、よく調べたら一般にこの季節に咲くただの「芙蓉」と分かった。残念。
 こんな様を歩きながら楽しんでいる私がいる。散歩それともウォーキング。

これ(右側)は、民家の庭に咲く芙蓉の花。